顔デカ女が考える! 小顔に見える髪型とは
みなさんこんにちは!
もともと毛量が多い上に美容院をサボりすぎた結果、実写版ツタンカーメンもしくは人間版クリスマスツリー状態に甘んじている、アラサー不美人です。
絶壁
ハチハリ
髪質最悪
三拍子揃った私の頭に悪戦苦闘する新米スタイリストさんに遭遇するたび、
「客のみんながみんな、練習用のお人形のようには行かないのよ。いいお勉強になったわね」
と、上から目線で微笑ましく眺めております。
嘘です。
その場で土下座したいほど、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
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私は生まれつき顔がデカイうえに、太ると真っ先に顔に肉がつくという、不幸すぎる身の上。
体重増加期の顔のデカさは、筆舌に尽くしがたいものがあります。
そこで、なんとかそのパンパン顔を髪型でカムフラージュできないかと考えた顔デカ女。
どうやら前髪は、ないよりあるほうが小顔に見えるらしい。
イヤちょっと待ってくれ…
私はここ数年、前髪を伸ばしてセンターパートにしているではないか…
なんてこったい。
今すぐ前髪を作ろうそうしよう。
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余談ですが、美容院に行く前って、どうしてあそこまで自分を過信できるのでしょうか。
ヘアカタログから気に入った写真を見つけると、建前上は「全く同じようになれるなんて微塵も思っていませんよ。あくまで私は希望の長さをお伝えしたまでです」などと、さもきちんと身の程をわきまえているかのような態度を装います。
…ところが実際は、
「もしかして、これが私の運命のヘアスタイルなのでは…めちゃくちゃ似合って、『今までの髪型は一体なんだったんだ! 』と思うほど、生まれ変わったように美しくなるのでは…」と、内心ちょっと期待しているのです。
いや、ちょっとどころか、結構期待しているのです。
で、失敗して気づきます。
「私が気に入ったのは、この写真の髪型ではない。このモデルさんの顔だ」と。
そして、よりによって同じ髪型にしてしまったがために、モデルさんと自分との違いが浮き彫りになり、抗うことのできないDNAの威力の前にひれ伏すという一連の流れ…
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美容院あるあるから話を戻して…
前髪を作ってみた私。
結果。
大・惨・事!!!
似合わないことこの上なし。
カットが終わり鏡を見るとそこには、かの有名な岸田劉生画伯のご息女、麗子様が…(ご存じない方は、《麗子微笑》でLet's検索! リアルな人物画が苦手な方は、むしろNot検索! )
イヤ、麗子はキツイ(麗子ゴメン)。
しかも小顔効果は全くnothing。
前髪を作った分、頭の面積が広がって、顔デカ女が頭デカ女に姿を変えただけでした…
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いえね、そもそも世の中、「前髪切ってイメチェンしよっ」
とか、軽く言いすぎだと思うんですよね。
ちょっと冷静に考えてみてください。
切る長さだけで言うと、「前髪を作って失敗する」のは、「ロングがショートになって失敗する」のと同じくらいのダメージ食らうんですよ。
ロングヘアをバッサリ切るときには、「本当にいいんですか? 」と、美容師さんもかなり慎重に意思確認するのに…
ワンレン→パッツン前髪は、「イメチェン」扱いですかい。
こうして私はしばらくの間、鏡を見るたびに麗子像を拝むことができるという、極めてアーティスティックな日々を手に入れたのでした。
あぁ、前髪の似合う、可愛い顔に生まれたかった…