アラサー不美人の哀れな美容事情

「アラフォー不美人」に改名する機会を探り中。

Sサイズは痩せている人だけのものではない。こともある

初めてこのブログを読みに来てくださった方へ


私は元摂食障害者(現在は寛解)です。
普通にダイエットをされている方が読むと、あまりピンとこない内容かもしれません。


でも、「最近ちょっとダイエットに依存しかけているなぁ」という方になら、共感していただけるかもしれません。


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ここ数年ご無沙汰していたファッション誌を、最近また買うようになりました。


では、なぜ「ご無沙汰していた」のかというと……


雑誌に掲載されているモデルさんたちは、驚くほど痩せている場合がほとんどですよね。


それが摂食障害に悪影響のように思えて、ずっと避けていたんです。


「自分も同じようにならないといけないのではないか」と、気持ちが拒食方面へ引っ張られてしまいそうで…


でも、何がきっかけだったかは思い出せませんが、あるとき久々にファッション誌を手にとったんです。


「小さいサイズ至上主義」だった頃

すると、思わぬ発見がありました。


私が雑誌を買い漁り、買い物やオシャレに躍起になっていたのは数年前のことですが…


その頃の流行といえば、「体のラインに沿ったジャストサイズ」。


例えばスキニーデニムとか、そういったデザインの洋服です。


それに影響を受けたせいだとは思いますが、私にはずっと、自分の洋服のサイズにこだわる癖がありまして。


1サイズアップするくらいなら今すぐ消えてなくなりたいと思うくらいに、思いつめていました。


0.1Kg体重が増えただけで、道行く人全員に嘲笑われているような妄想が止まらなかった時期ですから、当たり前と言えば当たり前だったのかもしれません。


しかし元々はぽっちゃり体型の私。
身長が低いことも手伝って、少し痩せたら棚ボタ方式で一瞬XXSサイズが入るようになっただけ。


それなのに、いつの間にか「自分は細い人種」だと勘違いして。


いつの間にか一番小さいサイズ以外、受け入れることができなくなってしまって。


もちろん拒食の時でないと、XXSなんか入るわけないんですよ(XXS自体が悪いわけではないですよ! 「私にとっては」無理があるサイズなだけで)


それなのに…


「過食でどんどんサイズアップする自分は、仮の姿。
この時間は、私の人生としてカウントしません! 」


「服のサイズは、体型のバロメーター」
「一番小さいサイズを着ることこそがステータス」


そう信じ込むようになりました。


時代の流れは大きく変わっていた

でも、最近のファッション誌の傾向は、そうではなかったんです。


「今期の流行は、ユルっとしたトップス。
   あえて2サイズ上を選ぶ」


「本来ならくるぶし丈のパンツを、あえてサイズアップしてフルレングスで履く」


もちろん、反対に「ピッタリしたイメージにしたいから、小さいサイズを選ぶ」のもアリなわけですよね。


……もう、目からウロコが落ちました。


服のサイズが、体型を示すだけのものではないだなんて。


「私はLサイズ」「あなたはSサイズ」


1人にひとつ、固定されたサイズがあるのではなく、自分がイメージするシルエットに近づけるために、色々なサイズを選んでいいんだ! と。


サイズ表記って、そういう活用法もあったんだ! と。



右側の細身なコーディネートもいまだに大好きですが、左側のほうが肩とか二の腕とか腰とかの「ムキッと感」が目立ちにくいと思うんです。


右側をこの先一生諦める必要はないけれど、コンプレックスが強くなっている時期にはあえて自分をいじめずに、左側のような服選びを楽しんでみてもいいかもしれませんよね。


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そうは言っても、私には今もまだ、サイズへのこだわりが根強く残っています。


けれど、「まったく別の考え方もあるんだな」ということに、気づいておけて損はなかったと思います。


想像すらできなかった世界を知ることで、いかに自分が狭い世界の中で苦しんでいたのかが分かることもありますし。


……とかなんとか、無駄にグローバルなことを言ってはみたものの……


正直、それで一気にラクになるれかというと、「そんな訳あるか! 」というハナシで。


「そんなんで目を覚ますことができるのなら、とっくに摂食障害なんか治ってるはずだわ! 」と。


確かにそうなんですけど、でも。


本当に本当に辛い時期、1ミクロンでも視野を広げておけば、1億分の1でも心が軽くなれるかな。
なれたらいいな。


私はそう思うのですが、いかがでしょうか。


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