「時間の使い方が下手すぎる人」のメカニズム
♪~♬~♪~♫~(オープニング曲)
【矢瀬田井(以下: 矢)】
みなさんこんにちは。
現代女性の生態を解明する『クローズアップ現ダイエット』。
司会の「た(T)べ(B)す(S)ぎテレビ放送」アナウンサー、矢瀬田井 洋(やせたい・よう)です。
さて、視聴者の皆さまは、子どものころ、夏休みの宿題を後回しにするタイプでしたか?
それとも、コツコツ地道にこなすタイプでしたか?
もしあなたが前者である場合、子ども時代にとどまらず、人生を通して時間に追われがちな傾向にあるということが近年数々の研究によって明らかにされています。
本日は解説に無気力人間行動学の第一人者、たべすぎ大学しんどい学部教授、アラフィフ不美人先生をお招きしました。
よろしくお願いいたします。
【アラフィフ不美人教授(以下: 不)】
よろしくお願いします。
【矢】
それでは、早速解説を始めていただきましょう。
まずは、こちらのパネルをご覧ください。
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【矢】
今回の被験者、アラサー不美人さん(32)〈私のことじゃ〉の休日の過ごし方を示した円グラフですね。
【不】
ええ。
ご覧の通り、前半の水色部分、いわゆる「ムダ」に意識を集中させすぎた結果、後半は時間的にかなり厳しい状況へと追い込まれています。
ご主人の「帰るコール」を境に、それまでのダラけっぷりからはまるで想像できないハードなスケジュールを余儀なくされる羽目に……
これを我々専門家の間では「CKN(ちょっと計画性なさすぎやろ)作用」と呼んでいます。
この作用は、後半部分だけを切り取ると「まるでロボットのようにテキパキしている人に見える」という、「PBA(Perfumeもびっくりのアンドロイド感)作用」という副作用を引き起こすことがありますので、注意が必要です。
万が一この副作用が職場等で発生した場合、周囲に「ものすごくデキる人」という誤解を与え、思わぬ仕事量をふっかけられる可能性が極めて高くなります。
【矢】
それはなんとも恐ろしい……!!
ここで補足情報として、無事帰宅したご主人が寝静まった後のアラサー不美人さん(32)の過ごし方もご紹介しましょう。
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【不】
このような時間のムダ行為は、なにも休日の過ごし方に限ったことではありません。
数年前のアラサー不美人さんのとある時期を示した、次のパネルをご覧ください。
〈恋愛編〉
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注)当然のことながら、髪を切っても体重は減りません。
【矢】
「せっかく好条件の合コンに声がかかったというのに日頃の不摂生がたたり、とてもじゃないけど参加できるコンディションではない」
「しかしながら、みすみすこのチャンスを逃すのはあまりに惜しい、なんとか参加する方向で調整したい」
そんな愚かな考えが透けて見えるかのようなグラフですね。
【不】
はい。
普段から無理のない範囲で体型管理やスキンケアを怠らなければ、ここまで焦る必要などないものを……
誠に遺憾であると申し上げるより他ありません。
……ちなみに余談ですが、合コンで出会いめでたく結婚した男女は、披露宴の際、出会いのきっかけを「合コン」ではなく「共通の友人の紹介」とアナウンスされがちであるというデータが11日付の英科学誌『ネイ◯ャー』電子版に掲載されています。
また、この事例は言語学の分野でも非常にメジャーです。
言語学者の金田◯京助先生によると、「合コン」を意味する「共通の友人の紹介」は、デパート店員でいう「1番→トイレ」「3番→昼休憩」と同じくらい汎用性の高い隠語であるとのことです。
【矢】
それでは最後に、こちらのパネルをご覧ください。
〈突然の訪問編〉
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【矢】
こ……これはデジャヴでしょうか?
先ほどから既視感満載のグラフがあまりにも続いて……
【不】
おっしゃる通りです。
面倒なことを先送りにした結果、元々しなくてよかったはずの苦労まで背負わざるをえなくなった愚か者。
それこそが、アラサー不美人さん(32)の真の姿と言えるでしょう。
今後も彼女が学習しないことは明らかですから、この円グラフはテンプレート化して問題ないと思われます。
それでは、史上稀に見る時間の使い方オンチ、アラサー不美人さん(32)の人生をダイジェストでお楽しみください。